背面平滑型トンネルライニング工法に最適!
FILM工法用防水シート
NETIS登録:KT‐150067‐VE
覆工背面の平滑化により、覆工のひび割れ防止と漏水の防止を図る事が可能になります。覆工背面の凹凸は、余掘り・吹付コンクリート・鋼製支保工・ロックボルト等により発生します。防水シート裏面にモルタル充填を行う事で平滑面にシートを設置する事ができ、空隙やシート破損を防止する事が可能です。
トンネルの長寿命化に貢献する防水シート工法の一つです。
Product Description
商品説明
■ラインナップ
FILM工法用防水シートは、EVA0.8㎜・不織布3.0㎜・6.36m幅が基本となります。グループ企業の国内工場にてシグナルレイヤーを付加したSGシート(2m)を3枚溶着接続し、シートと不織布を全面貼合致します。
シート幅は6.36m・10.52m(蛇腹折りタイプ)の2種類から選択できロングスパンでの施工が可能です。
シート厚みは0.8㎜・2.0㎜の2種類あり、非排水型トンネルへの適用が可能です。
また、従来のFILM工法用防水シートはシート裏面にモルタルを充填するため、湧水箇所での排水に課題がありましたが、高排水タイプを開発した事で地山条件を選ばずに施工が行えるようになりました。
■特徴と効果
¶ 平滑化による覆工品質向上
裏面にモルタルを充填する事でシートを平滑に施工する事ができ、背面拘束による覆工のひび割れ発生リスクを低減できます。
¶ シート損傷リスクの低減
モルタル充填により、吹付凹凸や突起物に左右される事なく防水シート品質を確保できます。
¶ 防水性の向上
6.36m以上の広幅シートを使用するため、現場での溶着作業が減り溶着部の漏水リスクを低減できます。
●一般工法
●FILM工法
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■規格・形状
¶ 材 質
EVA(エチレン酢酸ビニル共重合体:Ethylene-vinyl acetate)を主原料とし、各発注者様の防水シート規格に適合しています。
¶ 規 格
遮水層は、標準地仕様と寒冷地仕様に大別され、各規格値を満足する配合で製造販売をしています。
透水層は、長繊維不織布を採用し地山条件により変更できます。湧水量の多い現場では高排水型の透水層を採用する事で覆工裏面水圧の低減が図れます。
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高排水タイプ(PHUタイプ)
通常のFILM工法用シートの50 倍以上の排水能⼒を持ち、遊離⽯灰や流出⼟砂等による⽬詰まりの減少、コンクリートのクラック防止効果に優れています。
覆工コンクリート背面の全面・全周での導水処理を実現することで、降⾬や水みちの変化に伴う将来的な湧水量の増加に対応できます。FILM工法用シートは、平滑なライニングを形成するために防水シートと不織布を全面貼合し、シート表面のたわみを軽減しております。そのため、モルタルを充填した際に不織布の透水層にモルタルが浸透・固着し透水係数がかなり減少する事が分かっております。高排水タイプは、モルタル固着層を別途設けた事により透水層がモルタル浸透・固着する事がなく、シート全面で導水・排水を行う事が可能です。これにより、排水型トンネルとして十分な排水性を確保できるようになりました。
蛇腹折りタイプ(超広幅10.5m対応)
FILM工法用広幅シート(10.52m)を工場で製造し、折り畳んだ状態で現場へ納入致します。6.36m品に比べ現場での溶着箇所がさらに少なくなり、漏水リスクを軽減できます。また、防水シート幅を覆工1ブロック長と合わせることで、施工サイクルの低減が図れます。グループ企業の国内工場にて5枚繋ぎで製造し、九十九折りを施して納品いたします。輸送条件から通常品同様のロール梱包での納入は難しく、特殊なシート展張となります。
¶ 御注意点
蛇腹折りタイプは、FILM台車寸法・シート展張方法が従来のFILM工法用台車と異なります。ご採用の際には、FILM台車メーカーご指定の台車にて施工をお願い致します。
また、防水シート台車セットの位置・機構についてはトンネル内設備や内空面積をご考慮のうえご検討をお願い致します。寒冷地仕様(寒冷地用/断熱吹付用)
寒冷地仕様は、主に北海道内のトンネル工事に適用されるシートです。北海道開発局の材料規格に合格するEVAシートを採用し、氷点下環境でもシートの柔軟性を担保しております。また、北海道特有の断熱区間でも使用できる断熱吹付用もラインナップしております。断熱区間用FILM工法用シート
寒冷地用防水シートはEVAシート材質以外は標準仕様と同様の構造です。他タイプとの組合せも可能です。
断熱吹付タイプの寒冷地用防水シートは、シート最内面に不織布を貼合する事で、吹付断熱ウレタンとの付着性を向上させています。溶着部のたるみによる断熱吹付施工への影響も最小限にする工夫を施しております。
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